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ブルボンヌさんの
虹色お悩み相談室 Vol.8

女装パフォーマーのブルボンヌさんが、オレンジページのモニターのみなさんから寄せられたお悩みにお答えする人生相談スペシャル第2弾! 今回も親子関係や人づきあい、夫婦問題や生き方など、さまざまなテーマについて、4週にわたってお送りします。女ゴコロも男ゴコロも知るブルボンヌさんがまたまた親身に、そしてちょっぴり辛口に語りまくります!

取材・文/細谷あつ子 イラスト/松元まり子

生き方についてのお悩み

45歳、独身、金なし、持ち家なし。映像制作会社の総務・経理の部署でフルタイムで働いていて、仕事だけはあるけれど、お金なんかたまらない。45歳の女一人暮らしで、持ち家もなく、ずっと賃貸住まい。こんな状態で、私は毎日いったい何のために生きているのか? わからない。

(45歳・女性・A・Kさん 会社員/未婚/子どもなし)

生きがいは自分で見つけ、生きる意味は自分自身で決めるものよ!

お金と家があって結婚してれば幸せ? それは違うわ!

 45歳、独身、金なし、持ち家なし。これ、条件としてアタシとたいして変わらないじゃない(笑)。世のオネエやシングル女子はだいたい、みんなそうよ。それにしても、あなたの言い方だと「40代独身で金も家もない、イコール不幸」みたいじゃない? まああなた以外にも、そういう表面的な条件をそろえることが「幸せ」だと思ってる人は多いけど、果たしてそうかしら?
 
 たとえばお金があれば幸せかって話だけど、マツコさんもよくトークで「幸せって感覚がよくわからない」って言ってるわよね。日本一の人気者になって大金を稼いでも、空虚な気持ちは消えないし、それでもああしてみんなを楽しくさせてくれるのが彼の生き様なのよ。実際アタシのまわりでも、職業や収入、配偶者、何をとっても他人からうらやまれそうな女たちが、いろんな「不幸」を嘆いてるわ。

 子どもを育てるのも、間違いなくひとつの強い「生きがい」にはなる。でも今の時代、一人前にするまでの苦労や、「お母さん」というものに対する社会のきびしい目に応えるのも大変よ? アタシなんかすぐダメ母……いや、父の烙印を押される自信があるわ。だれもがうらやむタワーマンションの最上階に住んでる奥さんも、過酷なママ友バトルで心身をすり減らしてるかもしれないわ。今や「結婚して家族がいれば幸せ」なんて昔ながらの画一的な基準じゃ幸せは測れないのよ。

今の境遇を選んだのは自分。それを〈失敗〉にしないで

 一見、何不自由なく見えても闇を抱えてつらい思いをしてる人は少なくないし、だれだって生きてる意味なんてわからない。それでもみんな闘って、生きているのよ! なのに一人で「何のために生きてるのかわからない」なんて言ってるなら、海外青年協力隊にでも行ってみたら? きっと地元の人にすごく感謝されて生きがい大よ。もしくは独身で自由なんだから、会社を辞めて世界放浪でもしたら? 死ぬような目にでも遭ったら、「生きててよかった」と思えるんじゃないかしら?

 それはともかく、考えてみてちょうだい。「45歳独身」の道を選び、今の境遇をつくったのはあなた自身よね。あなたは「生きる意味もないくらい不幸だ」と思ってるようだけど、それを「失敗だった」と思わなくてすむように、「この道を選んでよかった」と思えるようにできるのも、あなた自身だけなのよ。「今までの人生は、『このため』にあったんだ」。そう思えるものを自分でつくり出さなくちゃ。「これが私の生きる道」、PUFFYね(笑)。そう、おもしろいことは自分で見つけ、生きがいは自分でつかみ取り、生きる意味は自分で決めるのよ! 楽しんで〜!


ブルボンヌ
Profile

ブルボンヌ

早稲田大学在学中から、ゲイのためのネット運営を開始。ゲイ雑誌『Badi』の主幹編集、女装パフォーマンス集団の主宰を経て、現在はタレント、エッセイストとして、「100分de名著」(NHK Eテレ)などのテレビ番組出演や、「はみだししゃべくりラジオキックス」(山梨放送)、「オンナnoミカタ」(NHKラジオ第1)のパーソナリティ、新宿2丁目の「Campy! Bar」のプロデュースなど幅広く活躍。 企業や地方自治体、大学などでの講演活動も積極的に行っている。

撮影/キッチンミノル

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