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ブルボンヌさんの
虹色お悩み相談室 Vol.6

女装パフォーマーのブルボンヌさんが、オレンジページのモニターのみなさんから寄せられたお悩みにお答えする人生相談スペシャル第2弾! 今回も親子関係や人づきあい、夫婦問題や生き方など、さまざまなテーマについて、4週にわたってお送りします。女ゴコロも男ゴコロも知るブルボンヌさんがまたまた親身に、そしてちょっぴり辛口に語りまくります!

取材・文/細谷あつ子 イラスト/松元まり子

人づきあいのお悩み

私は女性とうまくいきません。男性とは気がねなく友達感覚で話せるので、長時間いっしょにいても苦になりませんが、女性とのランチやお出かけは苦手です。だからかママ友たちとも距離があり、夫のほうが彼女たちと親しくしているくらいです。どうしたら女性に好かれるか、仲よくできるか教えてください。

(46歳・女性・R・Oさん 派遣の金融受付/既婚/子どもあり)

「女」「男」と性別で人を区切らずに、素直な気持ちでつきあって!

「自分、オッサンだから!」と宣言するのも一つの手よ

 あなたは女体という器に、男性的な心が入っているのかもしれないわね。かくいうアタシも「地図が読めなくて話も聞かないオトコオンナ」、両方の弱点をあわせ持ってるけど(笑)。女性って共感や協調性の生き物だから、つるんだり、井戸端会議したりするのが好きよね。でも考え方や発想が少数派のあなたは、そういうのがしっくりこない。なのに「よくいる女」の皮をかぶって、みんなに合わせようとしてもしんどいだけ。周囲にも無理が伝わって、違和感が生まれちゃうわ。

 だったらもう、たとえばオッサンキャラでいっちゃうの! 「自分は中身がほとんどオッサンだから、かわいい女子になれない。流行りのスイーツとか全然わからないんだよね。だから話が通じにくいオッサンだと思って、相手しちゃって!」なんて素直にね。そうしたら相手も、「つきあいづらいと思ってたけど、オッサンみたいな中身でズレてるわけね。悪い人じゃないのね」とか、わかってくれるかも。そうしたら、お互いにラクになるんじゃないかしら。

 ただね、気になることもあるの。あなた、女性というものに対して自分から壁をつくっていない? 「オンナは結局信用できないライバル」とか、「同性よりも男友達が多い優越感」とかね。もしそんな気持ちがあったら周囲の女性は敏感に察するから、そりゃ避けられちゃうわよ。一度、自分の心の奥をのぞいてみて、「女」像を改めて考えてみて!

女性もいろいろ。友達になれそうと思う人はいるはずよ

 そして何よりいちばん大事なのは、人を「男」「女」と性別で、ひとくくりに区切らないことよ。男性と女性の考え方や行動のしかたの傾向といったものは確かにあるわ。でも男なら女なら、だれもがみんな同じということはないでしょ。「女はつるむからめんどくさい」「男性はさっぱりしてるからラク」なんて決めつけられるものじゃないわ。女性だって自由で孤高の生き方を好む人もいれば、男だってねちねち陰湿なヤツもいるもの(笑)。

 私はゲイで同性が好きだけど、「同性」「異性」で人づきあいの基準を分けはしないわ。同性でも「このコは友達としてはいいけど、恋愛はないな」と思う相手もいるし、性的に興味のない異性(女性)とだって全員と友情を結べるわけじゃないもの。当然、相手によるでしょ。あなただって苦手という女性のなかにも、「この人なら友達になれそう」と思う人がいるはずよ。それに、ここにお悩み相談してくれたということは、「女性が苦手。群れるのはイヤ」と言いながら結局、「女性に好かれたい。群れたい」と思ってるワケでしょ。そんな自分に気づいて、もっとフラットで素直な気持ちで女性と接してみるべきだと思うわ。


ブルボンヌ
Profile

ブルボンヌ

早稲田大学在学中から、ゲイのためのネット運営を開始。ゲイ雑誌『Badi』の主幹編集、女装パフォーマンス集団の主宰を経て、現在はタレント、エッセイストとして、「100分de名著」(NHK Eテレ)などのテレビ番組出演や、「はみだししゃべくりラジオキックス」(山梨放送)、「オンナnoミカタ」(NHKラジオ第1)のパーソナリティ、新宿2丁目の「Campy! Bar」のプロデュースなど幅広く活躍。 企業や地方自治体、大学などでの講演活動も積極的に行っている。

撮影/キッチンミノル

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