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ブルボンヌさんの
虹色お悩み相談室 Vol.2

オレンジページのコミュニティサイト「オレンジページサロンWEB」に寄せられた数々のお悩みについて、4週にわたってお送りする人生相談スペシャル。人づきあいや夫婦関係、お金、自分の性格……。さまざまなテーマに対し、女装パフォーマーのブルボンヌさんが親身に、そしてちょっぴり辛口に、お答えします!

取材・文/細谷あつ子 イラスト/松元まり子

夫婦関係に関するお悩み

結婚生活26年。夫は私を〈家事をする空気〉とでも思っているみたい。家でもテレビかゲームかマンガばかりで、休日は一人で釣り。いっしょに出かけても私を無視。手をつないで歩くようなジジババになりたかったのに……。おまけに将来、義父の介護をさせられそう。子どもが巣立ったら別れたほうがいいのかな。

(49歳・女性・Cさん 専業主婦/既婚/子どもあり)



昨年、息子が生まれたのですが、その前から夫婦関係は冷えきっています。愛も情もなく、あるのはただ息子の父親という事実だけ。このままあと何十年も添い遂げられるか、自信がありません。

(38歳・女性・N・Fさん 教育関係事務/既婚/子どもあり)

夫に気持ちをぶつけてみるか、子どもを生きがいにするか。
それでもダメなら離婚もアリよ!

「手をつないで歩きたい」ってダンナに伝えなさいよ!

 まず、夫から〈家事をする空気〉と思われているCさん。あなたとダンナは、夫婦という共同体のはずなのに、心はつながっていないのかしら。でも、あなたには「手をつないで歩くようなジジババになりたい」という〈チャーミーグリーンババア願望〉があったのよね! こういうお悩みを送ってくれるということは、今もまだ「愛情ある関係」への期待が残っているんだと思うわ。

 だったら、その気持ちをダンナにぶつけなさいよ! この世代のオトコって照れ屋で不器用だから、妻にどう接したらいいかわからない人も多いの。そんなこり固まった男っぽさを解きほぐせるのは、オンナの余裕と母性じゃない? あなたが少しの勇気と素直さを発揮して、「手をつないで歩くような老夫婦をめざそうよ」って気持ちをどんどん伝えてあげて。内心、「アンタに最後のチャンスをやるわよ!」ってくらいでいいから。案外、ダンナも照れながらかわいい表情を見せてくれるかも。

 どちらもが行動もせず、このままお互いの気持ちがさめていけば、それこそあなたが言うとおり、熟年離婚だってありうるわ。じつはね、日本の終末医療の現場では、後悔の念を抱いて孤独に死んでいく男性も多いそうよ。企業戦士として家庭を顧みずに働いたあげく、退職したあと病気になって入院しても、家族もほとんど来てくれない人生の終わり。家族への愛情表現や感謝を忘れていた報いとはいえ、悲しすぎるわよね。

あなたのダンナにも、そんな運命が待っているかもしれない。「そんな最期を迎えてもいいの!?」って半分心配、半分脅迫してやらないと!

 もし、それでもダンナの態度が変わらなかったら、そのときは本当に熟年離婚を考えてもいいわよね。もしくはダンナが将来、死の床についたとき、思いっきり冷たくして溜飲を下げるという手もある。でも復讐は、自分自身も幸せな気持ちになれるものじゃないわ。アタシとしては、あなたにもう一度だけでも本気で彼にぶつかってみてほしいの。そして二人で昔はあったはずの愛情を思い出して、残りの人生をともに過ごす意味を考えてみて!

「ダンナは精子バンク」とでも思ってれば気にならないわ!

 次に、夫と冷えきっているというN・Fさん。これは事態がさらに進んでしまった段階ね。お悩みの文面で「愛も情もなく」って冷たく言い切っているし、「もう修復の方向性はなし」と決めているのがアリアリ。これは深刻よ! 熟年までもいかない近々の離婚が、生々しい選択肢として見えているわね。今や夫婦の3組に1組は離婚する時代だもの。あなたは仕事も持っているんだから、離婚してシングルマザーになることもできるわ。

 もし、今すぐその決心がつかなければ、当面ダンナのことは置いといて、子どもを生きがいに結婚生活を続けることもできるわね。その場合は、ダンナなんか〈精子バンク〉とでも思えばいいのよ。「あいつは、かわいい子どもをつくってくれた、ありがたい精子さま」ってね(笑)。精子バンク相手なら関係が冷えきっていようが全然かまわないでしょ。その後、子育てが終わってから離婚して、再婚をねらうこともできるわよ。そのときまで女性としての魅力を保つためにも、イライラカリカリせず、イキイキと生きていてほしいわ!


ブルボンヌ
Profile

ブルボンヌ

早稲田大学在学中から、ゲイのためのネット運営を開始。ゲイ雑誌『Badi』の主幹編集、女装パフォーマンス集団の主宰を経て、現在はタレント、エッセイストとして、「100分de名著」(NHK Eテレ)などのテレビ番組出演や、「はみだししゃべくりラジオキックス」(山梨放送)、「オンナnoミカタ」(NHKラジオ第1)のパーソナリティ、新宿2丁目の「Campy! Bar」のプロデュースなど幅広く活躍。 企業や地方自治体、大学などでの講演活動も積極的に行っている。

撮影/キッチンミノル

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