バックナンバー
大人なら心得ておきたい!

美しく食べるマナー Part2

職場の食事会や飲み会で、デートで、彼氏の実家で……。あなたの「食べ方」は、見られています! ときにはそれで人間性や品性まで判断されてしまうこともあるから、食事のマナーはとても大切。大人として、その基本をもう一度きっちり、おさらいしておきましょう。教えてくれるのはフードプロデューサーの小倉朋子先生。自分だけでなく食事の時間そのものを美しく、楽しくするための食べ方のコツをご紹介します。

監修/小倉朋子 取材・文/細谷あつ子 イラスト/亀岬美恵

これは果たしてOK? NG?
美しい食べ方の常識・非常識クイズ

Part1で基本の心得を学んだところで、Part2の今回は、具体的な食事マナーについてのクイズに挑戦してみましょう。それぞれの設問に「YES」か「NO」で答えてください。どれも食事をするときにとても大切で、はずしてはならない鉄則の常識ばかり! もしも間違えたら、正解をしっかりと頭に入れておくことが大切です。

Q1
大皿に盛られた料理。取り箸がないときは、箸の頭側を使ってとるべき。

YES? NO?

正解は「NO」
箸の頭側を使う「返し箸」はNGです!

箸先でなく頭側を使うことを「返し箸」といい、避けたい箸使いのひとつ。とはいえ自分の口をつけた箸で大皿の料理をとるのも気が引けます。「そんなときは、お店の人に取り箸をもらうようにしましょう。それがむずかしい場合は、『取り箸がありませんので、じか箸で失礼します』と断ってから、箸を返さず、そのまま使うようにしてください」(小倉先生)。


Q2
箸置きがないときは、箸を器の上に平行に置いてよい。

YES? NO?

正解は「NO」
器の上に箸を置く「渡し箸」も×です!

食事中に、器の上に箸を平行に置く「渡し箸」も、箸使いのタブーのひとつです。小倉先生によると、箸置きがないときは、取り皿の縁などに箸の先端だけを置くようにするのが正解。「器類がお膳にのっている場合は、お膳の左の端に同じように箸先だけを置きます。なお箸袋があれば、かるく結ぶなどして即席の箸置きを作って使ってもOKですよ」。


Q3
ご飯に、おかずをいったんのせて食べてはいけない。

YES? NO?

正解は「YES」
ご飯を取り皿代わりにしてはダメ!

おかずや漬けものなどを、ご飯の上にちょっとのせる。ついしてしまいがちですが、小倉先生は「ご飯を取り皿代わりに使うのは、ご飯に対して失礼な行為」と語ります。「マナー違反とまではいえませんが、美しく食べるのをめざすなら避けること。特に、きちんとした食事の席では気をつけるべきです」。おかずや漬けものはちゃんと取り皿にのせるようにして、ご飯は最後まで汚すことなく、きれいなままいただきましょう。


Q4
ナイフとフォークで食事をするとき、フォークを左手から右手へ持ち替えて食べてよい。

YES? NO?

正解は「NO」
フォークは持ち替えず、つねに左手で

一口大に切ったハンバーグなどを食べるときや、ライスをすくって食べるとき。左手に持っていたフォークを右手に持ち替えていませんか? ところがフォークが右へ左へ移動する「ジグザグ持ち」は避けたい所作。「フォークの刃が皿の上を行き来するのは料理に対して失礼ですし、同席する相手にとっても目ざわりです。フォークは左手に持ったままで食べ進めましょう」(小倉先生)。


Q5
そばなどの麺類を食べるとき、途中でかみ切ってはいけない。

YES? NO?

正解は「YES」
麺はかみ切らず、最後まで口へ送って

口に入れた麺が多すぎた場合や、すする音を立てたくない場合に麺を途中でかみ切る人がいますが、これはNG。一度口に入れたものを器に出すのと同じ行為だからです。「麺の端を口に入れたら、かみ切らずに箸を3回くらいずらしながら、最後まで口に送って食べきりましょう。そもそも麺類はつい口に多く入れてしまいがち。細い麺なら3~4本ずつ、太い麺なら1~2本を目安につまむのがおすすめです」(小倉先生)。ちなみに日本や中国、韓国では、麺をすするのはマナー違反ではありません。


Q6
料理を口に運ぶとき、こぼさないように手で皿をつくるのは女性らしいマナー。

YES? NO?

正解は「NO」
「〈手皿〉は上品」は大きな勘違い!

箸の下に手を添える、いわゆる〈手皿〉。上品なしぐさと思い込んで女性はついやりがちですが、これは考えもの。小倉先生いわく、「『私は食べ物の汁をこぼしながら口に運ぶ人間です』と宣伝しているようなもの。それに、本当に手にこぼれたらどうするんでしょう? すするわけにもいかず、困るはずですよ」。そこで手皿をつくるのではなく、取り皿やしょうゆ皿、そばちょこなど、持ち上げてもOKな小ぶりの器を添えるようにします。


Q7
どんぶりは口をつけて食べてもよい。

YES? NO?

正解は「NO」
口をつけるのは汁けのあるものだけ

どんぶりやご飯茶碗、チャーハンなどの器に口をつけて食べるのは基本的に×。口をつけていいのは、お茶漬けや卵かけご飯、とろろご飯などの箸でつまみにくいご飯ものや、汁けがある料理だけです。「関西風の炊き合わせなど煮汁をはった料理や茶碗蒸しは、器を持ち上げていいだけでなく、口をつけて煮汁を飲んでもOKです。ただし、そのとき両手で器を持つのではなく、右手は箸を添えるようにしておきましょう」(小倉先生)。

小倉朋子
教えてくれた人

小倉朋子さん

フードプロデューサー。亜細亜大学講師。トヨタ自動車勤務、海外留学を経て、現職。メニュー開発、飲食店のコンサルティングのほか、世界各国の正式なテーブルマナー、あらゆる分野の食を総合的に学び、生き方を整える「食輝塾」主宰。美しく凜とした食べ方を推進するべく活動している。テレビ・ラジオ・雑誌などで活躍するほか、著書に『世界一美しい食べ方のマナー』(高橋書店)、『やせる味覚の作り方』(文響社)など。
http://totalfood.jp/

HOME

INDEX